2010年11月24日水曜日

ドット絵



今回テーマにするのは「ドット絵」です。

【ドット絵とは】
まずコンピュータ上で扱える画像は
•ベクターイメージ(ベクトル画像)
•ラスターイメージ(ビットマップ画像)
という2種類に大きく分類できます。

ベクターイメージというのは簡単に言えば画像を図形の集合と捉えたものです。図形の持つ線の起点の座標や、色などの情報をコンピュータが覚えているわけです。この形式で画像を扱うアプリケーションには、illustratarやCADソフト等が有ります。
拡大、縮小してもジャギーがおこらず、また容量も1個1個のピクセルを記録するビットマップデータに比べ、小さくすむなどの特徴が有ります。

ラスターイメージとは画像をピクセルの集合として捉えたものです。イラストロジックの絵だと思えば分かりいいのではないでしょうか。この形式で画像を扱うアプリケーションにはphotoshop、ペイントなどが有ります。四角いマスの集合なので拡大すると曲線の輪舞がギザギザするジャギーという現象が起こります。ベクターイメージに比べ精細なデータも扱えるため、写真等はこの形式で保存されます。

ドット絵というのはラスターイメージのうち、解像度が粗く、目で見てピクセルの大きさが確認でき、特に手作業で作った物のことを指します。

【ドット絵の歴史】
小片を組み合わせて絵を作るモザイク画等はかなり古くから存在し、紀元前2600年前から紀元前2400年前程度まで歴史をさかのぼることができますが、1970年代にGUIを実装したコンピュータの開発が盛んに行われ、アイコンでの表現を行うために作られたものが今日の直接的なドット絵の始祖でしょう。
1980年代のパソコンや家庭用ゲーム機でのグラフィックに用いられたのがきっかけとなり大きく成長しました。

当時のコンピュータは性能面の制約が大きく、グラフィックも限られた解像度•色数で表示する必要がありました。
その制約の中でいかに見やすく、美しいものを作れるかということを追求した結果ドット絵が生まれました。
特にファミリーコンピューターなどの初期のゲーム機では性能的な制約が大きく、1つのオブジェクトを32×32pix12色程度で作る必要がありました。そのため、必然的にキャラクターはデフォルメされていました。またドット絵で個性を出しやすいということが先に立ったデザインのキャラクターも少なく有りません。(マリオの帽子、ヒゲ、オーバーオール等によく現れています。)
現在ではコンピュータの技術が向上し、必要性はなくなったのですが。制約の中でいかに良い物を作れるかという楽しさや、暖かみがあると言った理由からドット絵のグラフィックを好む者もおり、最新のゲームの中でも用いられたり、趣味でドット絵を打つ人もいます。




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